ニットの帽子と一体化したお婆さん
ニットの帽子と一体化したお婆さん
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細矢です。
疑問でした。
理由が分かりませんでした。
何がわからないのか?
母が、いつもかぶる帽子です。
私の母は70歳をこえた
おばあちゃんです。
昔は、化粧品会社のギャル。
男たちを手玉にとって
ブイブイ言わせていたそうです。
その母が会うたびにニットの帽子を
かぶるようになっていました。
月に一度、実家に帰りますが、
いつもかぶっているのです。
そして、帰り間際には、
「ほれ、これ持っていきなさい」
と大量の野菜を
私の車に積んできます。
きっと昭和の人には野菜は
高級品なのだと思います。
「そんなに食べれないから次はいらないよ」
といっても、毎回用意してくれています。
そんなおふくろの姿をみて、
「おふくろは帽子が好きなんだな」
ずっと思っていました。
だから、あるときは、
ブランド品の帽子を
プレゼントしたこともあります。
ただ、かぶった姿をみたことがないので
ニットの帽子以外は好みではない、
そう思っていました。
しかし、それは私の勘違いでした。
理由がわかって情けなくなりました。
実は・・・、
年金暮らしの母は、
美容室へ行くお金を節約していたのです。
ボサボサの頭を
他人に見れられたくなかったのです。
女性として恥ずかしい姿を
みせたくなったのです。
だから、ニットの帽子を
かぶるようになっていたのです。
そして、節約したお金で
私たち子どもたちに野菜を
買ってくれていたのです。
親としての誇りを示していたのです。
・・・
母は働き者でした。
お湯のでないキッチンで、
ボロボロの手になるまで家事を行いました。
車の免許がないので、
自転車に乗ってパートにでかけ
3人の子供たちを育てました。
雨の日も、風の日も、
何一つ、文句をいわず、
自転車にのって働いてきました。
文句を言う前に
手を動かす女性でした。
だから、弱音は絶対にはかない女性です。
そんな母は無学ですが、
たくさんのことを習いました。
ある時、私が仕事で悩んでいた時、
「いまはお金がなくてもいい。
自分の信じる道を歩みなさい」
と歩むべき道を示してくれたことも
ありました。
そんな母の後姿を20年以上も
見てきたのに、ニットの帽子を
かぶる理由に気づきませんでした。
私はマーケティングなどの
心理学を語ったりしていますが
その資格はないかもしれません。
情けないですね。
しかし、せっかく気づいたので
さっそく、私が通う美容室に
連れてきました。
ニット帽をかぶった母は、
「美容室なんてもったいない!」
と最初は拒否していました。
しかし、70歳をすぎても女性です。
受付を済ませた後に、
「あとで迎えに来るから」
と言ったとき、
70歳を過ぎたおばあちゃんが、
少女ののような笑顔になっていました。
これからも20代のころように
艶々の髪の毛を手にしてもらい、
若返ってもらいたいですね。
そして!
もし、あなたのお母さんも
ニットの帽子をかぶっていたら
私と同じような過ちを犯している
可能性があります。
年に1回ぐらいは
美容室をプレゼントしても
いいかもしれませんね。
ではまた!
細矢ますゆき
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- 2019.02.19 Tuesday
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- by 細矢ますゆき