心のブレーキ
こんにちは。
古物商でガツンと稼ぐ研究会 細矢 です。
メールをご覧頂きまして、ありがとうございます。
先日から、ある方のお引越しの手伝いをしています。
半年ぐらい前に偶然、知り合ったおじいさんの引越しです。
そのおじいさんというのは、身寄りがいません。
だから、私が手伝っています。
今日はそのお話を致します。
そのおじいさんのご家族は、
奥さんが他界し、ご子息の一人息子も
若くして他界してしまったようです。
そんなおじいさんの唯一の楽しみといえば、
愛犬との散歩。
昔は、毎日のように一緒に散歩していたそうです。
ところが、ある日、おじいさんが病気になってしまいました。
左半身が麻痺し、歩くことも辛い作業になってしまったそうです。
前は30分で歩ける散歩コースも、重い左足を引きずりながら
3時間近くかけて歩くのが精一杯。
愛犬の世話することも辛くなり、
数年前、ある施設へあずけてしまったそうです。
気が付いたら、
本当に一人ぼっちになってしまいました。
人と合うといえば、週二回の病院と、
ホームヘルパーさんが来て下さったときだけ。
TVを見ることぐらいしかすることが無いのです。
そのおじいさんが選んだ引越し先は、
老人ホームでした。
私の携帯へ電話がかかって来たときは、
普段が明るいだけに冗談かと思いましたが、
日々、衰えていく体に限界を感じたそうです。
そして、意志がはっきりしている間に、
老人ホームへ入居されることを決意されたようです。
お手伝いをさせて頂く事はいいのですが、
何とも言えぬ心境です。
きっと一生をそこで過ごす決意をされたのだと思います。
老人ホームへ持ち込めない家具や家財は全て破棄。
わずかな思い出の品を残すだけです。
「携帯もっていけるんでしょ?
たぶん、最初の一週間は、寂しくて
俺に電話してくるだろうから携帯忘れないでよ」
「そうだろな〜最初は寂しいよな。。。
それにしても、もう酒が飲めないのは寂しいよな」
こんな話をしながら荷物整理をしています。
なぜ、今日、こんな話をするのかというと、
私はあることから目をそらしていた事に気付いたのです。
今まで軽い気持ちで考えていました。
老後というモノがまだ遠い先のように感じていたのです。
これは私にも数十年後には必ず来ますし、
あなたにも必ず来ます。
腰が曲がり、階段も思うように上れない…
そうなるまでに何ができるのだろうか?
年老いたときに、
「あの時、あれをやっておけば良かった…」
「もっと旅行に行きたかった…」
そう思うことは無いだろうか?
不謹慎かも知れませんが、
このおじいさんが身内ではないだけに、
客観的に考えてしまえるのです。
私は宗教家でも何でもありませんから、
特に何かを説くようなことは出来ません。
ただ、時間というモノ、自分が本当にやりたいこと、
そういったことを見つめなおす必要がある。
そう感じています。
そこで、質問です。
あなたは、今、やりたいことをやっていますか?
過去を振り返ったとき、ベストな選択をしていたと
思えるように毎日を頑張っていますか?
ぜひ、3分だけでもいいです。
考えてみてください。
そこに働く意味や稼ぐ意味、時間というモノ…
今までに気が付かなかった本当の自分が見れると思います。
そして、本当の自分に気が付いたとき、
もっとエキサイティングな毎日が待っていると思います。
では。
追伸:
このおじいさんは、大の旅行好きでした。
だから、バブル時代に海外旅行をたくさんしたそうです。
そして、その思い出話を聞くと、まるで昨日のように
お話をしてくれます。
そんなお話を聞いていたら、
私も本当はもっと旅行がしたい!という
自分がいることに気が付きました。
しかし、それをお金がかかるというだけで、
自分でブレーキを掛けていたようです。
よく考えれば、多少の苦労はあるかもしれませんが、
今よりもっと稼げばいいんですよね。
もし、あなたも
本当はしたいのに…そう思えることがあったら、
ぜひその気持ちを大切にして、自分でブレーキをかけず
頑張っていきましょう。
それでは今月も共に張り切ってまいりましょう!
細矢ますゆき
- 2010.07.30 Friday
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- 07:39
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