細矢です。
死にそうになったこと
ありますか?
遺書を書こうと観念したこと
ありますか?
実は…
先日、死にそうになりました。
TVで盛んに報道されたので
ご存知の方も多いと思いますが、
先週の14日〜15日かけて、
関東の一部で大雪が降りました。
残虐とも言える大雪は
雪崩を発生させ、交通網を遮断し、
各地で大被害を起こしました。
私たちは、運悪くその現場に
遭遇してしまったのです。
人生初の雪崩を経験しました…
実はその日は、
未来のリーダーを強制的に作り上げてしまう
カリスマビルディングセミナーを開催していました。
その様子がこちら↓
由緒正しいお寺に最新機器を搬入
体験型のセミナーを行いました
写経もやらせて頂きました。
お寺を貸し切り『カリスマの誕生』というテーマについて
前代未聞のセミナーを開催させて頂いたのです。
その内容をさらっと申し上げると…、
5分で人々を錯乱状態に陥らせ
大粒の涙で号泣させる方法、
出会ってから数分で
「この人は私の全てを知っている…」
と心酔させるテクニック、
世界の宗教家が乱用する
ゴッドビルディング理論
などなど…。
宗教家が必ず使うステルスセールをはじめ
浮浪者でも3日あれば、教祖に君臨できる
テクニックを目の前で伝授しました。
※ちなみに洗脳効果が一番分かりやすいのは
音響が手っ取り早いです。そのことを
実感して頂くために、写真にもありますが
300wのスピーカーで体感してもらいました。
実験開始5分後、案の定、参加者が涙をこぼし、
目の前で実証する実験も行いました。
今回のノウハウは、古来が伝わる
宗教のテクニック多用しているので、
一歩誤ると独裁者になりますが、
悪用しなければ強烈に人々を助け
動かすパワーを手にする技術です。
一般の方々が聞いたら非道徳すぎて
激怒されるかもしれませんが、
昨今のなんちゃって起業家で溢れる
ネット業界の中で、
『本物のカリスマ的リーダー』
になるためのスキルをお伝えしてきました。
その技術を由緒正しいお寺を貸切り、
2泊3日で伝授していました。
そんなセミナーが始まってから
二日目のことです。
過去に経験をしたことのない
雪が私たちを襲ってきたのです…
〇2月14日
住職:
「雪がぜんぜんやまないですね。」
細矢:
「秩父ってこんなに雪は降らないですよね?」
住職:
「過去にこんなことはありませんね。
なのでここまで降ると心配なことが…」
細矢:
「心配なことってなんですか?」
住職:
「雪崩ですね…山の数か所で
雪崩が発生しているとの連絡が…。
直撃しなければいいのですが…」
細矢:
「数トンに及ぶ雪が直撃したら
ヤバいですね…」
※後で知ることになったのですが、
この時は既に過去120年間の観測史上を
遥かに超える雪が降っていました。
この時点で市役所、気象庁、そして、
私たちの想定を超す事件が待っているとは
予想も出来ませんでした。
それから数時間後…
「ズドンッ…」
トイレで用を足しいたら
地響きと共に恐ろしい衝撃が襲ってきました。
恐る恐るトイレのドアを開けると
2m後ろで一発目の雪崩が直撃。
お寺の中に雪がなだれ込んできました。
その様子を見た時は顔が青ざめました。
細矢:
「住職、ついに来てしまいましたね…」
住職:
「危険な状況になりました。
こまま降り続けると生き埋めもあります。
夕方の3時になってもやまなければ
救援隊を呼ぶしかないですね」
細矢:
「そうですね。
電話回線が切れたら完全に孤立…
そうなったら、本当に終わりですね。
様子を慎重に見極める必要がありますね…」
…
数時間後。
気温は一気に下がり始め、雲行きは怪しくなります。
……
住職:
「雪がやみません。
救援隊を呼ぶように手配します。
非難できる準備を進めてください。」
細矢:
「分かりました。お願いします。」
この時、長年、この寺に住む住職の
目つきが一気に変わりました。
相当な危機感があったのでしょう。
これ以上、細かいことを言っても
仕方がない。
そのことが直観的に分かりました。
そして住職は市の対策本部と
電話連絡を繰り返してくださいました。
私たちを必死で助け出そうと
各方面に連絡をしてくださいました。
しかし、自然の力は容赦がありません。
そのあと、二発目の雪崩が私たちを
襲ってきました。
その様子がこちら
参加者には一切伝えていませんでしたが
この様子を外から見た時は、さすがに
足が震えました。
よく巷の本では
「死ぬ気でやれ」とか「生きる意味とは?」
と何気ない言葉で『いのち』について
語られています。
しかし、この現場を見ると
一瞬でその軽い気持ちが吹っ飛びます。
どちらかというと、
腹を据えるという表現に近い感覚に陥り、
皆が下山することを祈るばかりでした。
ところが、想定外の連絡が入ります。
住職:
「細矢さん、残念なお知らせです。
自衛隊は拒否されたようです」
細矢:
「なるほど…これだけの雪が降ってるので
想定内といえば想定内ですよね
8人の命よりも他にもっと困っている人が
いるのかもしれません。
何事も順番ですからね…」
わきの下に嫌な汗がにじむ中、
自分を言い聞かせました。
ところが現実は異なっているようで、
私たちを拒否されたのではなく、
埼玉県が秩父市の自衛隊要請を断っていたようです。
http://www.sanspo.com/geino/news/20140218/pol14021813270000-n1.html
住職:
「除雪車が明日来るのを待ちましょう。
今晩、寝ずに作業にあたるので
明日の午前中には救援にくるそうです」
細矢:
「分かりました。
寝ないできてくださるのはありがたいですね」
この時、住職は寝ないで除雪の
作業を行ってくださいました。
お寺の外にあるプロパンガス
暖を取る灯油が雪崩で壊滅されないよう
作業を進めてくださったのです。
この二つは生命線です。
三回目の雪崩で崩壊したら
さすがに平静を装うことはできません。
〇翌日 2月15日10時
細矢:
「除雪車こないですね…」
住職:
「確認をしているのですが雪で動けないようです。
ここまで来るのに3日はかかるとの
連絡が入りました」
細矢:
「そうですか…これ以上は焦っても
意味がないですね(笑)」
ここまで来ると不思議なもので、
妙な落ち着きが出てきました。
自分以外はコントロールできません。
自然の力の偉大さを感じつつ
私たちができることは待つだけです。
〇2月15日15時ごろ
住職:
「緊急対策本部から細矢さんへ連絡です」
細矢:
「私ですか…?なんでしょう?変わりますね」
はい、変わりました。細矢です。
はい、なるほど、なるほど。
そうですね。それしかないでしょうね。」
住職:
「何か言ってましたか?」
細矢:
「除雪車からの救援は無理だそうです。
なので、
機動隊のヘリコプターで救援するか?
それとも1週間近くここで待機するのか?
その確認がきました。
結論はヘリを要請しました。
健康状態は全員問題ないので、
お願いしますとお伝えしました。
明日、お昼ごろに救助にくるそうです」
住職:
「そうですか…
ヘリの風圧で雪崩が心配ですね」
ここで最終判断がくだされました。
参加者のみなさまもヘリで下山されることを
望んでいました。
〇翌日 2月16日13時
全員、救助される身支度を終え、
12時には出発できる体制を整える。
が、
想定外のことが発生しました。
住職:
「細矢さん、ヘリが出発してないそうです」
細矢:
「予定では、そろそろですよね
下で何かがあったのでしょうか?」
住職:
「確認してみます」
…
結局、16日はヘリポート周辺では
強風のため、救助のヘリが飛び立つ
ことができなかったそうです。
救出目処が立たず ヤフーニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140216-00010006-saitama-l11
ここで参加者の皆さんにこの旨を
お伝えし、驚いたことがありました。
二度の救出作戦が失敗しても
みなさん、妙に落ち着いている。
さすが未来のリーダーとなるべき
人間です。
これほどのピンチでも、普通に
平常心を保っているのです。
誰一人とも雪崩の恐怖にたじろぐ
ことなく、冷静に自分の役割を
演じ切っていました。
私も相当助けられました。
電話線と電気さえ遮断されないことを
祈るばかりでした。
〇翌日 2月17日AM8時
轟音が頭上で鳴り響きます。
外を見るとヘリコプターが
飛んできたことが分かりました。
その数分後、先発隊のレンジャー部隊が
ヘリから降下。
二人の隊員が私たちの元へ
歩み寄ってきました。
隊員:
「みなさん、大丈夫ですか?
良かったです。それでは
これからのことを説明します。
これから20分後に救出作戦を
行います。時間がありませんので
これから言う指示に従ってください。
救出は最初に2人。次に3人。
そして2人、3人の
順番で救出されます。
最初は女性です。
その後に救出される順番を決めてください」
訓練を受けた方々の言葉に
無駄はありません。
淡々と救出作戦の説明、
準備をすることを伝達してきます。
隊員:
「持てる荷物は貴重品と財布だけです。
後は置いて行ってください」
旅行のフライトとは次元が違います。
命を救うため以外に不要なモノは
一切カット。
手荷物の一つぐらいは持って行ける
という事前の情報があったのですが、
そんな生ぬるい状態ではありません。
財布だけを懐に入れて、
ワイヤーで吊り上げられるための
装備を着込んでいくことになりました。
そして、ここから救助が一人一人
行われていきます。
言葉は不適切かも知れませんが
訓練を受けたプロの皆様です。
不安は一切なくなりました。
ワイヤーとヘリの脱着に1分。
地面からヘリへの引き上げに1分30秒。
隊員が下りてくるのに約50秒。
淡々と私たちを助けてくださいました。
そして、最後にヘリに乗り込む
私の番となったとき、住職が笑顔で
私に手を振ってくださいました。
住職はお寺を守るためにも
残ることを決意されました。
そして、頭上のヘリからワイヤーで
引き上げられ、数分もすると
緊急ヘリポートへと到着。
1時間もしないうちに作戦は終了。
私たち8人は無事に救助されることに
なりました。
無事に生還することが出来たのです。
市役所へ案内されたと際には
秩父市の市長さままでもが
私たちにご挨拶にきていただき、
担当者さままで救出が遅くなった
ことを謝罪にまでおいで頂きました。
想定の3倍以上の豪雪なので
誰が悪いわけではないのに
丁寧なご対応を頂きました。
逆に私たちの責任があるぐらいです。
住職をはじめ各関係者のみなさまには
お礼の言葉では語りつくせないほどの
感謝を感じます。
本当に多くのことを体験、学ばせて
頂いた事件になり、一生忘れることが
出来ない数日間となりました。
…
このメルマガはビジネス系の
メルマガですので、ビジネスの話で
まとめるならば、
各個人がやるべきことを行った時
奇跡が起きる
と強く実感しました。
連絡をする人、状況を確認する人、
税金を納める人、救助をする人、
ヘリを運転する人、除雪をする人、
ヘリポートを作る人、報道する人…。
私たちはそれぞの役割があり、
その役割を果たすことが出来れば
社会が回り、奇跡が起きる
のだと感じます。
たくさん働きお金を稼ぐ起業家がいて
その税金が人命救助に使われる。
田舎の部品工場で作られた部品で
ヘリが作られ、人命が救われる…。
農家が作ったお米で隊員さんの
栄養源となり、困った人を助ける
パワーの源になる、
あるいは、
人命救助をする隊員さんの
ストレス発散に行く旅行先での
ホテルのおもてなしがあるから
高いモチベーションが維持できる。
あるいは、
何気ないメルマガの文章で
勇気づけられ、その勇気が
波動となって何かの助けとなる。
他にも、他にも、ほかにも…。
私たちが今やっている
仕事があるからこそ
社会が回っているのです。
あなたがいるからこそ、
社会が回っているように感じます。
コンビニ店員だろうと、農家だろうと、
ネット起業家だろうと、事務作業員だろうと
年金生活者だろうと、土木作業だろうとも、
メルマガライターだろうとも、
みんな大切な役割があるのです。
そう考えると、
今の目の前の仕事も
今以上に強い使命感を持って
やらなければなりませんね。
あなたがやっている何気ない仕事も
誰かを助けるかけがえのない仕事の
一つです。
あなたがいるからこそ、
誰かが助けられているのです。
あなたの笑顔や作業や仕入れや出品で
助けられているのです。
ぜひぜひ、強い使命感を持って
張り切ってください。
あなたの頑張りで今日も多くの人々が
助けられます!
ではまた。
追伸:
事件が起きる前には謎の外国人さんとも
一緒に『SAKE』を飲み交わしました。
この外国人さんは世界を旅しながら、
ネットでマーケティングを教える方だそうです。
皆様のおかげで無事に帰ってきたからこそ言えるのですが
仲間と飲んだお酒はほんとに美味しかったです。
腹を割って話せる仲間が増えたのも最高の贈り物です。