お金を貯める非道徳な理由
細矢です。
貯金は好きですか?
毎月、いくら貯金していますか?
本音を言うと私は貯金が嫌いです。
いや、正確に言えば嫌いというよりも、
銀行にあるありったけをのお金を
派手に使ってみたいです。
例えば…
餃子の王将で無駄に10人前を注文して
朝から腹いっぱいに食べたいです。
週に一回は後輩やお弟子さんを連れて
銀座に行きたいです。
高級車を買って同級生に自慢したいです。
海外旅行にいって金髪のお姉さんと
ホテルでいちゃちゃしたいです。
二つの玉がカラッポになるまで
遊びほうけたいです。
生きている間に使いまくりたいのが
本音です。
ただ、こんな本音を言うと、
「細矢さん、
あんたは最低ですね!
不特定多数の人が読むメルマガで
2つのタマがカラッポなるまで
美女と遊びたいなんて、大人として
最低です!!
あんたなんて性病にかかって
アソコをチョキンッと切られてしまえば
いいんです!」
もしかしたら、こう思う人もいるかも知れません。
お金というのは、良くも悪くも
私たちの欲望を実現する強力な道具です。
お金さえあれば多くの欲望を叶えることが
出来ます。
なので、私と同じように
アソコと財布がカラッポになるまで
使い倒したい方は多いでしょう。
ただ、今日、あなたにお伝えしたいことは
こんな欲にまみれた話ではありません。
実は、こんな話をする私ですが、
『ある』理由のために多少の貯金をしています。
今の生活レベルであれば、5年、10年は
働かなくても生活は維持できます。
そして、その『ある』理由から若手の起業家や
起業したての社長さんには
「まずは貯金しなさい」
と口が酸っぱくなるほど言うようにしています。
なぜなのか?
なぜ、せっかく独立したばかりの起業家には
自由にお金を使えるようになっても
まずは貯金するように言うのか?
あなたは分かるでしょうか?
実は『非道徳』な理由があるためです。
「はい、細矢さん!
そんなの簡単です!
突然の病気とか社員の裏切りとか
将来のリスクに備えるためです!」
と答えた方は、実は正解ではありません。
間違ってはいないのですが、
非道徳な正解ではありません。
悪く言うなら起業で失敗する人の
平凡な模範解答です。
実は若手の起業家がお金を貯める
本当の理由は何かというと…、
「お客と喧嘩をするため」。
お客に面と向かって文句を言うためです。
これが起業したての段階で貯金を奨める理由です。
「えッ?細矢さん、
お客は神さまですよ。
お客さんと喧嘩をしてどうするんですか?
クレーム受けたどうするんですか!?」
と思う方もいるかもしれません。
でも、これが私の考えです。
あなたもこれから経験すると思いますが、
ビジネスをやっている以上、残念ながら
想定外のお客さまと必ず遭遇します。
こちらがどんなに丁寧に対応しても
文句を言うお客はいます。
どんなに素晴らしい商品を届けても
クレームをつける人間が必ずいるのです。
その証拠に日本が世界に誇る企業である
トヨタを想像してみてください。
新車から10年経っても、20万キロ走っても
壊れない世界ナンバー1の自動車を作っても、
クレーム対応専門の部署があります。
私たちが想像を超えるレベルで
明けても暮れてもクレーム処理をしています。
1日で受けるクレームは大小合わせると
100件、1000件のレベルではないことでしょう。
仮にあなた一人がすべてを受け止めなら
三日でうつ病にかかり、10日目には
間違いなく首を吊ることでしょう。
つまり、あなたも事業レベルが拡大するほどに
それに比例して訳の分からないクレームを
受ける件数も比例して増えるのです。
私の場合でも同じです。
先日は久しぶりにこんなことがありました。
3回以上同じ説明をし、お客さまの意思で
当社のスタッフに書面と口頭で発注をし、
一カ月以上もご利用いただのに、
「私は申し込んだ記憶がありません。
解約してください」
とクレームをいうお客さんがいました。
こうなると話し合いになりませんよね。
相手には相手の言い分があるのでしょうし、
人には言えない家庭のご事情があるのでしょう。
それは分かるのですが、一カ月近く使用し、
約束を根本から覆すようなクレームを頂くと
大人としての信頼関係はなりません。
昔であれば『発狂』しそうになりますが、
残念ながらこのような事例は
一定の割合で発生してしまうのです。
これがビジネスなんですよね。
ただ、ここで一つ一つの事件に
『発狂』していたら体が持ちません。
またこのようなお客さまとお取引をしても
当社のスタッフが疲れるだけです。
さらには、あなたの信念や正義をねじ負け、
お客さまの言い分を正義とするのも
納得いかないことでしょう。
出来る限り早く『縁を切る』のがベストです。
そこで、この時に重要なのが、
冒頭で申し上げた『お金の蓄え』です。
お金がないとお客に文句を言えませんし、
縁も切りにくいのが現実です。
特に若手起業家の場合、
経験も資本金が乏しいです。
不条理な文句をふっかけるお客にも
月々の支払いに追われていると
言いたいことが言えません。
「あッそうですか。
あんたはムカつくので
文句があるなら取引はやめましょう。
もう取引しなくて結構ですよ。」
この一言が言えないのです。
そのために人間性を無視したような要望や
クレームでも対応しなければなりません。
売り上げが落ちる不安や返金の恐怖に負け
お客の奴隷になってしまうのです。
行き過ぎた消費者保護を片手に
恐喝されているようなものです。
あなたの正義はいとも簡単に
捻じ曲げられてしまいます。
独立したつもりが、お金に縛られる
生活がまっているのです。
あなたもそんな人生を望んでいないですよね?
正義を通せない仕事なんてしなくないですよね?
なので、もし、あなたが自分の正義を貫き、
スタッフを守りたいのであれば、まずは
『貯金』をしてみてください。
むかつくお客にツバを吐けるまで
しっかりとお金を蓄えてください。
あなたの言うことを聞かないお客に
媚びを売り、合わせる必要はないのです。
そんなお客にあなたの大切な能力や時間を
使うのであれば、今すぐ縁をきって
あなたを大切にしてくれるお客さまに
使ってあげてください。
あなたに文句をつければ
「どうせ謝ってくるだろう」
とタカをくくってくるお客を
ギャフンと言わせてあげてください。
お金の魔力に負けず、タフでエレガントな
あなたのビジネスを守ってください。
その時、あなたは本当の意味で
お金から解放され、真の独立を
手にすることができます。
ではまた!
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- 2014.06.30 Monday
- お金の話
- 07:53
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- by 細矢ますゆき